ポートレイトや身体の写真が焼き付けられた焼杉のタブローには、現実の身体と呼応するように装身具がセットされています。ここから始まるのは、夢の物語。
装身具によって、多様な女性の身体に命が吹き込まれます。タブローの優雅なディテールと装身具のペアによって、平面的なイメージが立体的な彫刻に。タブローから外された装身具は、別の動く身体を飾ることになります。
「このシリーズは、ブルターニュのブレア諸島を訪れた際に偶然入った小さな聖堂の絵画からインスピレーションを受けて制作しました。絵画に描かれていた槍を持った天使が、天井から吊り下がっていた縄と繋がっているように錯覚したのです」
「人は芸術作品になるか、芸術作品を身にまとうべきだ」
オスカー・ワイルド