パフォーマンス
「アレクサンダー・カルダーの動く彫刻やレベッカ・ホルンのハイブリッドな身体表現に触発された本作は、身体の彫刻=〈ボディ・スカルプチャー〉に命を与える契機となりました。ダンスは身体を別の意識形態へ昇華させます」
彫刻はダンスであり、身体そのものも彫刻である。関わりと回避のゲームのなかで、彫刻と身体はともに新たな輪郭を描き出します。
モビール
空と地のあいだで動的な力を宿し、モビールは旋回するダルヴィーシュ(イスラム神秘主義の修行僧)のごとく、鑑賞者自身が重心の軸に気づくよう促します。鑑賞者はモビールの周囲を歩きまわり相互関係を持つことできます。モビールは取り囲まれた環境と、鑑賞者の意識のあいだにある余白と戯れて存在します。
「長い間、芸術家の役割は観客に衝撃を与えることだと考えていました。今、舞台の上で彼らに捧げたいのは、ひどく残酷になってしまった世界がもう彼らに与えることのないもの - 純粋な愛の瞬間の数々です」
ピナ・バウシュ