ミニマリズム彫刻は一見抽象的ながら常に具体性を帯びており、空間において動きを展開することで新たな形態のバランスを発明し続けています。
YOGIS MU 無動きによって生命を吹き込まれたモビールシリーズです。禅の思想に基づき、「無」は鑑賞者が自身の内部に余白を感じることで可能性を広げることを提案しています。構造や動きにどこか人間の存在を感じられるこの「DIYメディテーションツール」の洗練された形態は静寂をもたらし、有限のなかに無限を、また、つかの間に永遠を見出す契機となるでしょう。
「普遍的な形態やシンボルを探求することで、そこに意味を見出そうとします。円は世界が唯一かつ多様であることをあらわし、同時に神聖なシンボルでもあります」
「数々の小さな個体が斜面を転がっていく
ぶつかり合いながら、世界を構築していく
無数の繋ぎ目を介して交わっていく」
ピエール・ド・ロンサール(ルネサンス期フランスの詩人)